2025シティリーグ入賞実績多数、現在大注目の「バチュルバレットデッキ」のデッキ構築・プレイングの徹底解説✨

バチュルバレットは、エネルギー加速ワザ「バチュチャージ」を持つバチュルを中心に据え、複数のタイプのポケモンexを相手に合わせて“弾丸(バレット)”のように使い分けるデッキです。2025年のシティリーグでも優勝・入賞が相次ぎ、SNSでも注目を集める環境デッキタイプとなっています。本記事では、このバチュルバレットデッキのカード解説や戦略、回し方のコツまで詳しく解説します。

デッキの軸:バチュルの「バチュチャージ」

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デッキの核となるバチュル(SV7「ステラミラクル」収録)は、HP30の雷タイプたねポケモンです。最大の特徴はそのワザ「バチュチャージ」で、自分の山札から基本草エネルギー基本雷エネルギーをそれぞれ2枚まで選び、自分のポケモンに好きなようにつけることができます。エネルギーの付与先に制限がないため、合計4枚もの基本エネルギーを一度に好きなポケモンに振り分けて加速できる強力な効果です。ワザのエネルギー要求は無色1つなのでどのエネルギーでも起動でき、序盤から発動しやすくなっています。

このように爆発的な加速能力を持つ反面、バチュル自身の耐久は低くHP30しかありません。しかしバチュル以外はすべて複数サイドをとられるポケモンexで構成されるため、バチュルが倒されてもサイドレースに大きな影響はありません(序盤に1枚サイドを先行で取らせても、その後は2-2-2と取り合う奇数進行になるだけで、結果的に不利にならない)。またバチュルは進化するとデンチュラ(デンチュラexではない通常ポケモン)となり、状況次第ではアタッカーとして攻撃参加できる点も強力です。

★ポイント: 「バチュチャージ」は後攻1ターン目から使えると理想的です。後述するように、特性「タンデムユニット」を持つミライドンexでベンチに呼び出し、バチュルにエネルギーをつけて後攻1ターン目でバチュチャージ発動を狙いましょう。

主な採用カード:アタッカーとなるexポケモンとサポート

バチュルのエネルギー加速を活かし、さまざまなタイプのポケモンを自在に運用できるのがバチュルバレットデッキの魅力です。ここでは採用される主なアタッカー(ポケモン)とサポートカードを紹介します。

主なアタッカー(ポケモンex)

  • ピカチュウex(テラスタル)
    • 雷デッキの最大火力要員。HP200のたねポケモで、特性「がんばりハート」による一撃耐久効果を持ちます。ワザ「トパーズボルト」は草・雷・鋼の3種エネルギーで300ダメージを叩き出す超火力技で、攻撃後にエネルギーを3個トラッシュします。要求エネは重いですが、バチュチャージで草エネと雷エネを供給し、手貼りで鋼エネを補えば即座に撃てるため実用圏内です。300ダメージは相手の多くの大型ポケモンexを一撃で倒せるため、主力フィニッシャーとして採用されています。どうぐ「力の砂時計」をつけてバトル場に出しておくことで、ワザ「トパーズボルト」を連発することも可能です
  • テツノカイナex
    • サイド加速要員。HP230の雷タイプたねポケモンで、ワザ「ごっつあんプリファイ」を持ちます。これは120ダメージを与えつつ、この技で相手ポケモンを気絶させたならサイドを1枚多く取れるという強力な効果です。バチュチャージでエネルギーを加速すれば中盤以降すぐに技を狙え、相手exポケモンを倒して2+1=3枚取り、あるいは非ルールポケモン相手でも1+1=2枚取りといった有利なサイドレースを仕掛けられます。ワザのエネルギーは雷エネルギー1つと無色3つなど重いので、バチュチャージを活用して攻撃への仕込みを済ませておきましょう。
  • テツノイサハex
    • 柔軟な奇襲アタッカー。HP220の草タイプたねexで、特性「ラピッドバーニア」を持ちます。この特性により「手札からベンチに出したとき1回使え、このポケモンをバトル場と入れ替え、他の自分の場のポケモンについているエネルギーを好きなだけこのポケモンに付け替える」ことができます。つまり、バチュチャージで場に“ばら撒いた”エネルギーを一気に吸い集めてそのままバトル場に飛び出し、即座に攻撃できるのです。ワザ「プリズムエッジ」は3エネで180ダメージ(次のターンこのポケモンは技が使えない)というシンプルな火力技ですが、草弱点の相手には360ダメージ相当となり一撃で倒せます。実際の対戦でも悪タイプのリザードンexNのゾロアークexシロナのガブリアスexなど草弱点のポケモンに対する切り札として機能します。必要エネルギーが草主体なので、バチュチャージでは草エネルギーを中心に加速し、このポケモンで弱点を突ける場面を狙いましょう。
  • リーリエのピッピex
    • ドラゴン対策&汎用アタッカーとなるたねポケモンex(HP190・超タイプ)です。特性「フェアリーゾーン」により、相手の場のドラゴンポケモン全員に超タイプの弱点を与える効果を持ちます。本来弱点を持たないドラゴンタイプ(例:ドラパルトex〈HP320〉など)に弱点を付与できるのは非常に強力で、このカードをベンチに置くだけでドラゴン相手の突破が格段に容易になります。ワザ「フルムーンロンド」も超無色2エネで使え、自他のベンチの数×20ダメージを追加するもので、ベンチが埋まれば最大220ダメージに達します(ゼロの大空洞があればさらに大ダメージも期待できます)。超エネルギー1枚+他色1枚で動く軽量技なので、アカマツの効果で超エネルギーを持ってきて即攻撃に転じることも可能です。ドラゴン対策だけでなく、例えば相手の低HPポケモンを倒すときに300出せるピカチュウexを温存し、このピッピexで220ダメージを出して倒すといった柔軟な立ち回りもできます。
  • デンチュラ(非ルール)
    • サブアタッカー。バチュルの進化系であるデンチュラも1枚程度採用されます。主に草弱点の相手を倒すための1サイドアタッカーとして機能します。例えば上述のリザードンex(テラスタル闇)やゾロアークex(Nのゾロアーク)、シロナのガブリアスexといった草弱点ポケモンに対し、バチュチャージで供給したエネルギーを使ってデンチュラで攻撃し倒すことで、相手にサイドを2枚取らせずにこちらだけサイドを1枚取る有利な交換が可能です。HPこそ低いものの2エネで動ける軽いアタッカーであり、条件が整えば弱点なしでも180という大ダメージを与えることができます。
  • ミュウex
    • 手札補充&トリッキーな技コピー要員。HP180のたねex(超タイプ)で、特性「リスタート」によって自分の番に1回、手札が3枚になるまで山札を引くことができます。このデッキでは貴重な継続ドローソースとして機能し、手札が少なくなったタイミングでベンチから使えば都度リフレッシュできます。逃げエネ0でベンチとバトル場を自在に行き来できる点も優秀です。またワザ「ゲノムハック」は無色3エネで相手バトル場のポケモンのワザをコピーできるため、奇襲を仕掛けることも可能です。ただし火力役というよりはベンチに置いてドロー補助を担うことが多いカードです。
  • イキリンコex
    • 初手展開用のドロー特性持ち。イキリンコexは無色タイプたねexで、ゲームの最初の番にしか使えない特性「イキリテイク」を持っています。この特性は自分の手札をすべてトラッシュして山札を6枚引くというもので、ドローソースが比較的弱いこのデッキにおいて序盤の盤面づくりをサポートします。1ターン目に動けないときのリカバリー手段として有用で、多くのデッキで採用されています。このデッキでもミュウexのリスタートと並び、ほぼ唯一の手札補充手段として位置付けられます。使えるのは最初の番だけなので、初期の手札と今後のゲームメイクを考えて使いましょう。
  • ミライドンex
    • セットアップ役兼サブアタッカーであるミライドンexも重要なカードです。特性「タンデムユニット」により、山札から雷タイプのたねポケモンを2体までベンチに出せる強力な効果を持ち、これでバチュルやピカチュウex、テツノカイナexなどを一気に展開できます。特に後攻1ターン目であれば、バチュルをベンチに出すことを忘れず(可能なら同時に他の主力exも展開)、そのままバトル場のバチュルでバチュチャージ…という理想展開が狙えます。「タンデムユニット」で呼べるポケモンたちが強力なおかげで、このデッキの展開力・対応力は非常に高いです。なお、ミライドンex自身もワザ「フォトンブラスター」(雷雷無 220ダメージ)を持ち、自らがアタッカーとして活躍できる点も魅力です。逃げエネ1と軽く、後述の「緊急ボード」併用で実質逃げエネ0にできるため、序盤はベンチ要員・終盤はサブアタッカーと臨機応変に活躍します。

主なトレーナーズ・サポートカード

  • アカマツ
    • マルチエネルギーサーチ+加速サポート。異なるタイプの基本エネルギーを2枚まで山札から選び、1枚を手札に加え、もう1枚を自分のポケモンに付けるという効果です。バチュチャージでは賄えない鋼エネルギーや超エネルギーを直接持ってこれる点がこのデッキと噛み合っています。例えば「トパーズボルト」に必要な鋼エネを手札に確保しつつ草エネを場に貼る、あるいはドラゴン対策に超エネと草エネを持ってきてピッピexに超エネを付け即攻撃・・・といった使い方が可能です。バチュルがバトル場にいない盤面におけるエネルギー加速の手段として、厚めに採用されます。
  • ボスの指令
    • 相手ベンチ攻撃の定番サポート。相手のベンチポケモンをバトル場に呼び出す効果で、相手の育成中のポケモンやexルールのシステムポケモンなどを引っ張り出してピカチュウexの300ダメージで葬る…といった動きに必須です。バチュルバレットは一撃火力や弱点付与で「倒せるときに倒す」デッキのため、狙いたい相手を的確に呼び出す手段として厚めに採用されます。
  • ナンジャモ
    • 手札干渉・再ドローサポート。お互いのプレイヤーの手札をそれぞれ山札に戻し、自分の残りサイド枚数と同じ枚数だけ引かせる効果です。バチュルバレットは自前のドローソースが限られるため相手の干渉に弱い側面がありますが、逆に相手の手札を乱せるこのカードを使って主導権を握ることもできます。
  • ペパー
    • 工夫次第で採用されるサポート。山札から「グッズ」と「ポケモンのどうぐ」を各1枚サーチできるサポートです。ペパーを採用し、「勇気のおまもり」(たねポケモンHP+50)や「緊急ボード」(気絶時にサイド1枚と引き換えに逃げるエネルギーを0にする道具)などを多めに入れている例もあります。緊急ボードは逃げエネ1のポケモンが多いミライドンデッキと相性が良く、ペパーでこれらを状況に応じて持ってこれる利点があります。

デッキの特徴と戦略

◯ 多彩な弱点攻略と柔軟な戦略: バチュルバレット最大の強みは、「バレットデッキ(多種攻撃デッキ)」としてさまざまな相手に柔軟に有利を取れることです。バチュチャージで好きなポケモンにエネルギーをばら撒けるおかげで、状況に応じ最適なアタッカーを即座に育成できます。「どの相手にも何らかの回答を用意できる」構築であり、例えば環境上位デッキに対して:

  • ドラゴンタイプ主体のデッキにはピッピexで対抗(ピッピexの特性で弱点を付与)
  • 悪・格闘など草弱点のデッキにはテツノイサハex(やデンチュラ)で弱点を突いて撃破
  • ドラパルトexなどの進化デッキなどにはテツノカイナexで進化前のポケモンを狙い撃ちしてサイド差を広げる
  • その他のデッキには、ピカチュウexの300ダメージで先に相手主力を倒す(雷弱点でなくとも一撃圏内)

…といった風に、有利なサイドトレードを仕掛けられるのが大きな強みです。

◯ 驚異的なエネルギー加速力: バチュルのバチュチャージは非常に強力で、成功すれば山札から一気に4エネルギー供給が可能です。これは従来のグッズ「エレキジェネレーター」などによるランダム加速よりも安定した手段で、序盤から複数のアタッカーを同時に育成できる爆発力を秘めています。

◯ サイドレースの調整: 前述の通り、バチュルは低耐久ゆえ簡単に倒されますが、その分相手に取らせるサイドは1枚のみです。残りはexポケモンで戦うため基本はサイド2枚ずつの取り合いとなり、計画的に「1-2-2-2」のサイドプランを組み立てられます。例えば序盤バチュルが倒されても、その後はこちらがexポケモンを倒し返せばサイド逆転可能です。またテツノカイナexの追加サイド効果や、あえて非ルールのデンチュラで相手exを倒す動きなどでサイド数の不利を帳消しにしたり逆転したりと、サイドレースをコントロールしやすいのも特徴です。

△ 弱点: 手札干渉に弱い点がこのデッキ最大の課題です。ミュウexやイキリンコexである程度のドローは可能ですが、サポートによる大量ドローソース(博士の研究など)の頻度は他デッキほど高くなく、手札をリフレッシュされると立て直しに時間がかかります。ゲーム後半にナンジャモを使用されると追加でドローが難しく身動きがとれなくなってしまう可能性が高くなります。後半の手札干渉に備えて、十分にベンチのポケモンも育成しておきたいところです。

△ 耐久の低さと序盤のリスク: バチュルはHP30しかないため、後攻1ターン目でバチュチャージを使う前に後攻1ターン目にバトル場で倒されてしまうリスクがあります。このデッキは先攻よりも後攻向き(後攻で即エネ加速できる)のため、じゃんけんに負けて先攻を取らされるとやや不利です。先攻でバチュルがバトル場に出てしまった場合、可能なら逃がして他のポケモンをバトル場に出すプレイも検討しましょう。幸い逃げエネは1なので、手札にエネルギーがあれば逃げることもできます。

△ ベンチスペース管理: ミライドンexの特性で一気に展開できる反面、ベンチが足りなくなることもあります。バチュルバレットはバチュル+多彩なexポケモンを並べたいので、最初に何をベンチに出すかの優先度を考える必要があります。基本は「バチュル+主要アタッカー2体程度」を目安にし、相手に応じてピッピexやデンチュラを追加、といった形にします。ミュウexやイキリンコexはサポート枠ですが、これらも出しすぎるとアタッカーを置けなくなるため注意です(イキリンコexは初手以降は用済みなので、特性使用後ベンチを圧迫するようならトラッシュしてしまうのも手です)。

基本的な回し方(序盤〜終盤)

ここでは、バチュルバレットデッキの基本的な動きの流れを序盤・中盤・終盤に分けて解説します。

序盤:セットアップとエネルギー加速

  1. ミライドンexの特性で展開
    • 初手にミライドンexがいれば、まずは特性「タンデムユニット」を使用しましょう。山札からバチュルをベンチに出し、さらに攻撃の核となるポケモンex(例:ピカチュウexやテツノカイナex)も展開します。後攻の場合はバチュルをバトル場に直接出す手もありますが、先攻ならバチュルはベンチに置き、耐久の高いexをバトル場にしておくと安全です。「タンデムユニット」によって必要ポケモンをほぼノーコストで並べられるのがこのデッキの強みなので、忘れず活用しましょう。
  2. 後攻ならバチュチャージ発動
    • 後攻1ターン目が回ってきたら、バチュルをバトル場に出して「バチュチャージ」を宣言します。バチュルがベンチにいる場合は、手札の入れ替えカードや逃げるなどでバトル場に出しましょう(例:特性「スカイライン」を持つラティアスexを先発させ、1エネで逃げる/技で交代する動きをするとスムーズです)。

      バチュチャージでエネルギーを加速する際、基本は草エネルギー1枚をピカチュウexに、雷エネルギー1枚をテツノカイナexに付け、それ以外は状況に合わせる形でOKです。こうすることで、次のターンにそれぞれ手貼り1回ずつで技が使える状態になります(鋼エネが必要なピカチュウexには後述のアカマツ等で用意)。残り加速できるエネルギーがある場合、場の他のポケモンにも適宜付けておきます。例えば余裕があれば草エネをもう1枚別のアタッカー(テツノイサハexやピッピex)に貼っておくと、中盤以降の選択肢が増えるでしょう。

      ※先攻1ターン目の場合、バチュチャージは使えないので無理にバチュルを前に出す必要はありません。この場合はイキリンコexの特性で手札交換をしたり、サポート「博士の研究」で山札を掘り進めたりしつつ、2ターン目に備えてバチュルとアタッカーをベンチに展開しておきましょう。
  3. バチュルが倒されても次に繋げる
    • 後攻でバチュチャージを使った後は、相手のターンで高確率でバチュルが気絶させられます。ですが慌てる必要はありません。バチュルに付けたエネルギー以外は場に残りますし(バチュル自身には最低限のエネしか付けていないはず)、何よりサイド1枚しか取られないので痛手は小さいです。次の自分のターンからは、加速済みのエネルギーを活かして準備したexポケモンで反撃に移りましょう。もしバチュルが生き残った場合も、基本的にはベンチに下げて以降はバトル場に出さず、裏で再度「デンチュラ」に進化させるなどしてチャンスを伺います。

中盤:有利なサイドの取り合いを目指す

  1. アタッカーを選択して攻撃
    • 中盤は相手のデッキタイプと場の状況を見極め、どのポケモンexで攻撃するかを決めます。例えば相手がexポケモンを前に出してきたならピカチュウexで一撃KOを狙う、相手がドラゴンタイプならピッピexをベンチに置いて弱点を付与しつつ戦う、相手が草弱点ならテツノイサハexで奇襲すといった具合です。

      バチュチャージで得たエネルギーに加えて足りないエネルギーは都度アカマツで持ってくると効率的です。実際、ピカチュウexとテツノカイナexにはそれぞれバチュチャージで草・雷エネを付けていますから、残りの鋼エネや追加の雷エネなどをアカマツで調達すればすぐ攻撃できます。状況に応じては手貼りでもOKですが、このデッキでは毎ターン誰かしらが高火力ワザを撃つことを目指しましょう。
  2. テツノイサハexの特性活用
    • 中盤以降、エネルギーが場に行き渡ってきたらテツノイサハexの出番です。例えば一度ピカチュウexがトパーズボルトを撃つとエネルギーが3個トラッシュされますが、同時に場にも他のエネが残っています。ここで手札からテツノイサハexをベンチに出せば、「ラピッドバーニア」で散らばったエネを回収してバトル場に飛び出し、そのまま180ダメージを叩き込むことができます。
  3. 常にサイド計算を意識
    • 中盤はお互いサイドを取り合う展開になりますが、自分のサイド残数にも注意しましょう。こちらは序盤に1枚取られている想定なので、「相手残りサイド4:自分残り5」からのスタートが多いです。ここで例えば相手exをピカチュウexで倒せば「相手残り4:自分残り3」とサイド逆転します。このリードを守るため、無理に相手の非ルールポケモンを倒しに行かないのも重要です。

      相手がサイド調整で1サイドポケモンを前に出してきても、こちらも合わせてexで倒さず、デンチュラで相手exを狙うなど、取るサイド枚数のバランスを取り続けます。テツノカイナexはサイドレース調整の切り札なので、相手のサイドが残り2枚(=こちらのexをもう1体倒せば勝ち)といった場面で、あえてHPの低いポケモンを「ごっつあんプリファイ」で倒してサイド2枚を奪い切る…という逆転劇も狙えます。勝利までのサイドプランを常にシミュレートして、中盤以降の一手一手を選択しましょう。
  4. 手札干渉への備え
    • 中盤以降、ナンジャモでお互いの手札をリセットされたりと、こちらの手札が干渉された場合は、ミュウexのリスタートやキチキギスexのさかてにとるなどで手札の拡充を試みます。また干渉後に引きたいカードとしてアカマツやボスの指令は多めに入っているので、山札からそれらを引き込みやすい状態になっています。手札が減っても焦らず、山札リソースとミュウexの特性を駆使して立て直しましょう。

終盤:詰めの一手と勝利への秘訣

  1. 最後のサイドを取り切る
    • テツノカイナexの追加サイド効果で一気に残りサイドを0にしてしまう高火力のポケモンで相手exポケモンを倒すことが主なフィニッシュパターンになります。例えば自分残りサイド2枚・相手残りサイド2枚の場面で、テツノカイナexが相手の非ルールポケモンを「ごっつあんプリファイ」で倒せばサイドを2枚取得してその場で勝利できます。また逆に自分残りサイド3枚・相手2枚でも、「ごっつあんプリファイ」で相手exを倒せば3枚取りとなり逆転勝利が狙えます。

      終盤はテツノカイナexをどのタイミングでバトル場に出すかが勝敗を分けると言っても過言ではありません。もちろん相手も警戒してくるので、無理に狙わずとも通常のボスの指令+高火力ワザで確実に最後のサイドを取り切るプランも頭に入れておきましょう。
  2. 山札切れとエネルギー残量の管理
    • 長期戦になると山札枚数やエネルギーの残りにも気を配る必要があります。バチュチャージは山札からエネを持ってくるため使うほどデッキが圧縮され、山札切れが近づきます。幸いこのデッキはそれほど山札を大量に引くカードは多くないです。またエネルギーについても、バチュチャージが山札から基本エネを持ってくる効果である点に注意です。

      例えば序盤にエネルギーを引きすぎたりトラッシュしすぎたりすると山札に基本エネが残らず、バチュチャージが最大性能を発揮できなくなります。理想的にはバチュチャージ1回目で草2・雷2をデッキから持ってきてしまい、以降はアカマツや手貼りで賄う形が安定します。終盤に山札にエネルギーが残っていない…という事態は避けたいので、エネ管理は計画的に行いましょう(どうぐ「力の砂時計」等を採用する構築もあります)。
  3. 詰めの一手とケア
    • 最後の1枚を取りに行く際、気をつけたいのはこちらのベンチのHPの低いポケモンです。例えば自分のベンチにHP30のバチュルやHP60前後の進化前ポケモン、HP200以下のexポケモンが残っていると、相手もボスの指令でそれらを呼び出してゲームを決めにくる可能性があります。HPの低いたねポケモンは極力ベンチに置かない(進化させるかトラッシュしておく)といった配慮で、相手に付け入る隙を与えないようにしましょう。

デッキ運用のポイント・プレイングのコツ

最後に、バチュルバレットデッキを扱う上で覚えておきたいコツや留意点をまとめます。

  • バチュチャージの効果的な利用
    • バチュチャージで付けるエネルギーは「草1・雷1」を基本に、相手のデッキを考慮した今後のゲーム展開によって決めるのがコツです。欲張って4枚すべてを付けても、次ターンに余らせてしまうと無意味ですし、山札のエネルギーも減ります。付け先は「次のターン攻撃するポケモン」に優先的に振り分けます。バチュルが複数エネを付けられるからといって、まだ出番の先なポケモン(例:終盤用のピッピexなど)に貼るくらいなら、そのエネはデッキに残しておき、必要になった時にアカマツで引けばOKです。
  • ベンチ展開の優先度
    • ミライドンexのタンデムユニットを使う際、真っ先に出すべきはバチュルです。特に後攻の場合、これを逃すとエネ加速プランが崩れるので注意しましょう。次に主力アタッカー候補のexを1~2体展開します。相手のデッキタイプが序盤に分かっているなら、弱点を突けるポケモンを優先するのも手です(例:相手がドラゴン系ならピッピexを用意、草弱点が多そうならテツノイサハexを優先、など)。

      逆に不要なポケモンは出さないことも大事です。ミュウexやイキリンコexは1体いれば十分なので、複数はいりません。状況によってはタンデムユニットで1体しか呼ばない選択もアリです(ベンチを埋めすぎると後続の枠がなくなるため)。
  • 手張りとアカマツの使い分け
    • 毎ターンのエネルギー手張りは貴重です。このデッキでは基本エネが様々なタイプに散らばるので、「何色のエネを貼るか」をよく考えましょう。バチュチャージで賄えない色のエネルギーは手張りするのが原則です。例えば鋼エネルギーはバチュチャージでは付けられないので、トパーズボルトを撃ちたいターンまでに手貼りでピカチュウexに乗せます。一方で草・雷エネはバチュチャージやアカマツで供給しやすいので、無理に手貼りせずとも間に合うことが多いです。バチュチャージ併用なら最大6エネ動かせる計算で、複数のアタッカーを並行して育成する芸当も可能です。
  • 効果的なサイド取りと切り札の見極め
    • プレイ中は「どの順番でサイドを取るか」を意識しましょう。特にテツノカイナexの追加サイドは強力ですが、乱用すると相手のサイド調整に利用されかねません(例:HP高めの非exポケモンでわざと倒されに来る等)。ここぞという場面まで温存し、最後に逆転・止めを刺すために使う判断力が求められます。

      一方、デンチュラなどの1サイドアタッカーは中盤以降に輝きます。相手が2サイド(ex)を盾にしてきたら無理せずexで倒し、1サイド(非ex)を盾にしてきたらデンチュラにスイッチする、といった柔軟さで「サイドを2:1交換されない」状況を作りましょう。最終的な勝ち筋(ピカチュウexでexを倒すのか、テツノカイナexで追加サイドを狙うのか等)を常に考え、それに必要なカード資源を残してプレイすることが中〜終盤のポイントです。

バチュルバレットデッキは、その名の通り様々なカードを弾丸のように撃ち分ける爽快感が魅力です。エネルギー管理やサイド計算など中級者向けの要素も多いですが、その分決まったときのポテンシャルは非常に高く、環境でも結果を残しています。ぜひ本記事の解説を参考に、自分だけのバレット戦術を磨いてみてください。あなたのバチュルが戦場を駆け巡り、華麗なサイドレースを制することでしょう!

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