Nのゾロアークex「ナイトジョーカー」で使われるNのポケモンの技《Nのレシラム》《Nのヒヒダルマ》《Nのシンボラー》

Nのゾロアークと「Nのポケモン」採用考察

現スタンダード環境(2025/02/14)では、新カード《Nのゾロアークex》が登場し、ベンチにいる「Nのポケモン」のワザをコピーして戦う戦術が注目されています。しかし、《Nのゾロアークex》自体は単体では最大170ダメージ程度しか出せず火力不足であるため、これを補うために《Nのレシラム》や《Nのヒヒダルマ》といった強力な「Nのポケモン」をベンチに配置し、そのワザをコピーして戦う構築が採用されています。以下では、それぞれの「Nのポケモン」について、

  • (1)特徴
  • (2)有効なシチュエーション
  • (3)採用すべき枚数

の観点から詳細に分析します。


Nのレシラム

ポケモンの特徴
《Nのレシラム》は種ポケモン(ドラゴンタイプ)でHP130を持ちます。2つのワザを備えており、「イノセントフレイム」はエネルギー要求は重いものの170ダメージを与える技です。もう一つの「パワーレイジ」は、このポケモンに乗っているダメカンの数×20ダメージを与える特殊なワザで、自身がダメージを負っているほど火力が上がるのが特徴です。また、ドラゴンタイプであるため弱点・抵抗力がなく、相手に弱点を突かれにくい利点もあります。

有効なシチュエーション
《Nのレシラム》の最大の強みは、「パワーレイジ」を《Nのゾロアークex》でコピーすることで、被ダメージの倍返しが狙える点です。例えば、《ドラパルトex》のようなアタッカーから200ダメージを受けてもゾロアークexが生き残れば、次のターンに「パワーレイジ」で400点もの大火力を叩き出し、一撃で倒すことが可能です。また、無傷の状態では「イノセントフレイム」で170ダメージを出せるため、相手の中~低HPのポケモンを確実に倒す安定した打点源として機能します。

採用枚数
基本的に《Nのレシラム》は、2枚採用するのが一般的です。1枚ではサイド落ちした場合に戦略が破綻するリスクがあるため、2枚体制にしておくことで1枚がサイドに行っていてももう1枚を確保できます。また、序盤から必ず場に出す必要はないものの、中盤以降に控えておきたいカードであるため、山札から引ける確率を上げる意味でも2枚が安定します。


Nのヒヒダルマ

ポケモンの特徴
《Nのヒヒダルマ》は1進化の炎タイプポケモンで、HP140を持ちます。《Nのダルマッカ》から進化させて使用します。主力ワザの「ひだるまキャノン」は、エネルギーを全てトラッシュするコストはあるものの、相手バトル場に90ダメージ、さらに相手ベンチの1匹にも90ダメージを与えるベンチ狙撃効果付きの強力なワザです。もう一つのワザ「バックドラフト」も、相手のトラッシュされた基本エネルギー枚数×30ダメージという効果を持ちますが、主に使用されるのは前者の「ひだるまキャノン」です。炎タイプゆえに水弱点を持ちますが、HP140と合わせて比較的場持ちは悪くありません。

有効なシチュエーション
「ひだるまキャノン」による同時90ダメージ前後攻撃は、ベンチプロテクション効果を持つ《マナフィ》がレギュ落ちした現環境では非常に強力です。例えば、相手が進化前の種ポケモンをベンチで育成中の場合、そのポケモンに90ダメージを与え育成計画を崩すことができます。また、《ドラパルトex》デッキ相手では、進化途中の《ドロンチ》などを「ひだるまキャノン」で狙撃し、複数体を一度に倒すことで相手の展開を壊滅させることが狙えます。バトル場とベンチの両方に圧力をかけられるため、相手の逃げ切り戦法を崩したりサイド調整にも有効です。

採用枚数
《Nのヒヒダルマ》は通常、2枚採用されます。《Nのゾロアークex》でコピーする前提では、基本的にベンチに1体いれば十分ですが、1枚だとサイド落ち時に戦術が破綻するため、保険として2枚目が必要です。また、進化前の《Nのダルマッカ》については、リストによっては2~3枚採用されることがあり、ダルマッカが3枚あると1枚のサイド落ちのリスクに備えることができます。


Nのシンボラー

ポケモンの特徴
《Nのシンボラー》は超タイプの種ポケモンで、ユニークな勝利手段を持っています。主なワザ「ビクトリーシンボル」は、このワザ使用時に自分のサイド残りが1枚なら即勝利となる特殊効果を持ちます。いわゆる「特殊勝利」が狙えるカードであり、条件は厳しいものの、決まれば即座にゲームエンドできる切り札的存在です。しかし、《Nのシンボラー》自体は耐久面や火力面で平凡であるため、主に《Nのゾロアークex》のコピー元として、最後の一押しのために控えさせる運用が行われます。

有効なシチュエーション
「ビクトリーシンボル」が活きるのは、自分の残りサイドがちょうど1枚の終盤局面です。この状況では、通常はあと1体のポケモンを倒す必要がありますが、相手が逃げに徹している場合や、時間切れ目前で最後の1枚を取るのが難しいケースに、このワザを使うことで即勝利が可能となります。また、ダメージ計算やプレイングのズレで打点が足りずに相手を倒し切れない場合でも、シンボラーで締める戦略が取れます。

採用枚数
《Nのシンボラー》はデッキによって採用される枚数が異なり、基本的に0~1枚となります。必須カードではありませんが、採用する場合は1枚だけ入れるのが一般的です。1枚で十分な役割を果たし、2枚以上入れても同時に使う場面はほぼないため、余計なデッキ枠の消耗を避ける意味でも1枚が推奨されます。


まとめとデッキ構築への活用

以上のように、《Nのレシラム》《Nのヒヒダルマ》《Nのシンボラー》はそれぞれ異なる強みを持ち、《Nのゾロアークex》デッキに多彩な戦略をもたらします。
レシラムは被弾時の爆発力で高耐久ポケモンを倒す役割、ヒヒダルマはベンチ干渉とマルチターゲット攻撃でテクニカルにサイドを取る役割、シンボラーは特殊勝利という奇襲的なフィニッシュ手段を提供します。
各カードの特徴と有効シーンを理解した上で、適切な枚数を採用することでデッキの安定感と勝ち筋の幅が広がるでしょう。環境に合わせたカード採用や枚数調整を行い、あなたのプランに合ったNのゾロアークデッキを構築してみてください。

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